NISAで始める投資信託入門
投資信託は、多くの人から集めたお金を一つの大きな資金としてまとめて運用する金融商品です。例えるなら、大勢の人で共同出資して大きな漁船を仕立て、経験豊富な漁師に漁を任せるようなものです。出資した金額に応じて漁の成果を分配してもらえるため、個人で小さな船しか持てない人でも、大きな漁船で多様な種類の魚を獲る恩恵にあずかることができます。これが投資信託の基本的な仕組みです。
投資信託では、集められたお金は株式や債券など、様々な種類の資産に投資されます。まるで、大きな網で様々な種類の魚を獲るように、一つの投資信託に投資するだけで、複数の資産に分散投資することができます。これにより、一つの資産の価格が下落した場合でも、他の資産で損失を補填できるため、リスクを軽減することができます。また、魚の種類や漁場をよく知る漁師のように、投資信託の運用は専門家が行います。そのため、投資の知識や経験が少ない人でも、安心して資産運用を始めることができます。
さらに、投資信託は少額から始めることができます。大きな漁船への出資は高額になりがちですが、投資信託では少額から参加できるため、気軽に資産運用を始めたい人にも適しています。毎月一定額を積み立てる積立投資も可能で、コツコツと資産を増やしていくことができます。
このように、投資信託は、少額で分散投資ができ、専門家に運用を任せられるため、初心者にも始めやすい資産運用の方法と言えるでしょう。ただし、投資信託は元本が保証されているわけではありません。運用状況によっては損失が出る可能性もあるため、投資する際には、目論見書などの資料をよく確認し、リスクを理解した上で投資を行うことが大切です。