SQ算出日と株価の関係
特別清算指数(SQ)とは、株価指数先物取引の決済期日における最終的な株価指数の値のことを指します。株価指数先物取引とは、将来のある時点での日経平均株価などの株価指数の値動きを予想して売買する取引です。たとえば、日経平均株価が将来上がると予想した場合には買い注文を、反対に下がると予想した場合には売り注文を入れます。
この取引は、将来の特定の日にちを決済日として設定し、その日の株価指数に基づいて取引の損益が確定します。この決済日における株価指数を計算するのがSQです。通常の商品の先物取引、例えば米や金の先物取引では、決済日には実際に商品を受け渡す現物決済が基本となります。しかし株価指数は数値であり、現物がないため、現金で決済する必要があります。そのため、SQは現金決済の基準となる重要な指標となります。
具体的には、SQ値算出日には、取引所が開場している時間帯に、対象となる株価指数の構成銘柄の株価を一定時間ごとに抽出して平均値を算出します。そして、その平均値をもとに最終的なSQ値が決定されます。このSQ値を用いて、先物取引の買い手と売り手の間で損益が精算されます。
SQの算出は3ヶ月ごとに行われます。このSQ算出日は、市場参加者にとって大きな節目となり、株価が大きく変動する日となることもあります。市場ではSQ値を予想し、取引戦略を立てることが重要になります。SQ値は市場の動向を反映した重要な指標であり、投資家にとっては理解しておくべき重要な概念です。