償還金を理解する
お金を貸した相手に、お金を返し終わった時に受け取る金額のことを、償還金と言います。これは、債券と呼ばれるしくみに関係しています。債券とは、会社や国などがお金を集めるための一つの方法です。
会社や国がお金を集めたい時、彼らは債券という証書のようなものを発行します。この証書を買った人は、その会社や国にお金を貸したことになるのです。そして、お金を貸したお礼として、会社や国は定期的に利子と呼ばれるお金を支払います。そして、決められた期間が過ぎた時、つまり満期日になると、貸していたお金の元本を返します。この元本が償還金と呼ばれているのです。
例を挙げて考えてみましょう。ある会社が1万円の債券を発行したとします。あなたは1万円でその債券を購入しました。これは、あなたがその会社に1万円を貸したことを意味します。その会社は、年に100円の利子を支払うと約束しました。1年後、あなたは会社から100円の利子を受け取ります。そして、決められた期間、例えば5年が経過した後、会社はあなたに貸していた元本である1万円を返します。この1万円が償還金にあたるのです。
つまり、償還金とは、最初に貸したお金が満期日に返ってくるお金のことで、利子とは別物です。債券を購入するということは、満期日に償還金を受け取ることができる権利を得るということです。債券への投資では、利子の他に、この償還金が投資の重要な要素となります。
債券には様々な種類があり、償還の方法も様々です。満期日に一括で償還されるものもあれば、分割で償還されるものもあります。また、償還金が元本の金額を上回る場合や下回る場合もあります。債券投資を行う際には、償還の方法や金額についてしっかりと確認することが大切です。