RSI

記事数:(3)

分析

順張り逆張り:テクニカル指標を使いこなす

値動きを読むための道具、それがテクニカル指標です。過去の市場の情報を分析し、これからの値動きを予想するために使われます。大きく分けて二つの種類があり、一つはオシレーター系、もう一つはトレンド系です。それぞれの特徴を理解し、状況に応じて使い分けることで、より良い投資判断ができます。 オシレーター系は、買われすぎや売られすぎを判断するのに役立ちます。値動きが激しく上下する相場でも、売買のタイミングをつかむヒントになります。例えば、相場全体が上がり続けているように見えても、オシレーター系指標が売られすぎを示唆していれば、そろそろ上昇の勢いが弱まり、下落に転じる可能性があることを示しています。逆に、大きく値下がりしている局面でも、オシレーター系指標が買われすぎを示唆していれば、底値に近いと判断できる材料となります。 トレンド系は、現在の値動きの流れを掴むのに役立ちます。上昇トレンドが続いているのか、それとも下降トレンドに転換しつつあるのか、トレンドの方向性と強さを判断するのに役立ちます。トレンド系指標が上昇トレンドを示唆していれば、買いポジションを維持、もしくは新規で買いを入れる判断材料となります。反対に下降トレンドを示唆していれば、売りポジションを維持、もしくは新規で売りを入れる判断材料となります。 未来を完全に予測することは不可能ですが、これらの指標を使うことで、過去の市場の動きから多くの情報を得ることができ、より確度の高い投資判断を行うための助けとなります。 これらの指標は、単独で使うよりも、複数組み合わせて使うことで、多角的な視点から分析できます。例えば、トレンド系指標で上昇トレンドを確認し、オシレーター系指標で売られすぎの状態を確認できれば、絶好の買い場と判断できる可能性があります。さまざまな指標を学ぶことで、市場の変化に柔軟に対応できる投資戦略を立てることができます。
指標

RSIで売買タイミングを掴む

相対力指数(そうたいりょくしすう)、略してRSIとは、アメリカのJ・W・ワイルダー氏が考案した、市場の勢いを測るための指標です。株や為替など、様々な金融商品で使われています。この指標は、過去の一定期間における値上がり幅と値下がり幅のバランスを見て、売られ過ぎや買われ過ぎの状態を判断するのに役立ちます。 計算方法は、まず一定期間(例えば14日間)の値上がり幅と値下がり幅をそれぞれ合計します。次に、値上がり幅の合計を、値上がり幅と値下がり幅の合計で割ります。こうして得られた数値に100を掛けて、相対力指数を算出します。計算式は少々複雑に思えますが、インターネット上には計算ツールや、計算式を自動で計算してくれる表計算ソフトが多く存在するので、簡単に利用できます。 相対力指数の値は0から100までの範囲で表されます。一般的には、25以下だと売られ過ぎ、70以上だと買われ過ぎと判断されます。RSIが25以下ということは、最近価格が下がり過ぎていることを意味します。そのため、そろそろ値上がりし始める可能性が高いと予想できます。逆に、RSIが70以上ということは、最近価格が上がり過ぎていることを意味します。そのため、そろそろ値下がりし始める可能性が高いと予想できます。 ただし、相対力指数だけで売買の判断をするのは危険です。例えば、価格が上がり続けている強い上昇傾向の市場では、RSIが70を超えていても、さらに上昇が続く場合があります。逆に、価格が下がり続けている強い下降傾向の市場では、RSIが25を下回っていても、さらに下落が続く場合があります。ですから、RSIは他の指標と組み合わせて使うことが重要です。移動平均線や出来高など、他の指標と合わせて分析することで、より精度の高い売買判断ができます。また、市場の状況や売買する商品の特性なども考慮に入れて、総合的に判断することが大切です。
分析

投資に役立つ指標:為替の強弱を知る

お金の世界では、為替の動きを読むのは至難の業であり、投資家にとって大きな課題です。為替の値動きは予測が難しく、投資の成果を左右するからです。しかし、適切な道しるべとなる数値を参考にすれば、相場の流れを掴み、より良い投資判断ができます。その道しるべの一つが、外貨預金における「勢いを見る数値(RSI)」です。 この数値は、過去の一定期間の為替の上がり下がりから計算されます。売られすぎや買われすぎの状態を判断するのに役立ち、0から100までの値で表されます。一般的に、この数値が30以下であれば売られすぎ、70以上であれば買われすぎとされています。 数値が30以下の場合は、その通貨が本来の価値よりも安く取引されている可能性が高く、買いの好機と判断できます。逆に、70以上の場合は、本来の価値よりも高く取引されている可能性が高く、売りの好機、あるいは様子見の時期と判断できます。例えば、ある通貨の勢いを見る数値が25であれば、市場ではその通貨が売られすぎていると判断され、価格が上昇する可能性が高いと予想できます。反対に、数値が75であれば、買われすぎていると判断され、価格が下落する可能性が高いと予想できます。 しかし、注意が必要です。この数値は過去のデータに基づいたものであり、未来の値動きを保証するものではありません。他の指標と合わせて総合的に判断することが大切です。市場全体の状況や経済指標といった他の要素も考慮に入れる必要があります。一つの数値だけに頼るのではなく、様々な情報を集め、多角的に分析することで、より精度の高い投資判断ができます。