不動産投資信託:始め方と注意点
不動産投資信託(ふどうさんとうししんたく)、略してリートとは、たくさんの人からお金を集めて、オフィスビルやマンション、お店などが入っている建物といった不動産に投資するしくみです。そして、これらの不動産から得られる家賃収入や売却益を、投資してくれた人たちに分配します。株式のように証券取引所に上場されているので、誰でも気軽に売買できます。つまり、少しのお金から不動産投資に参加できる方法と言えるでしょう。
もし、自分で直接不動産を買おうとすると、たくさんの資金が必要になります。しかし、リートなら数万円から投資を始めることが可能です。しかも、いくつもの不動産に投資するので、リスクを分散する効果も期待できます。一つの不動産の価値が下がっても、他の不動産の価値が上がっていれば、全体の損失を少なく抑えられるからです。
リートは、専門の運用会社が投資する物件を選び、管理や運営も行います。そのため、投資する人は自分で物件を探したり、管理の手間をかけたりする必要はありません。忙しい人でも、手軽に不動産投資のメリットを受けられる、魅力的な投資商品です。たとえば、家賃収入による安定した利益を得られたり、不動産の値上がり益を受け取れたりする可能性があります。また、分配金は年2回もらえることが多いので、定期的な収入源としても期待できます。リートへの投資は、少額から始められる手軽さと、専門家による運用という安心感を兼ね備えていると言えるでしょう。