委託保証金とは?信用取引の仕組みを理解しよう
信用取引は、証券会社にお金を預けて、それを元手にさらに多くのお金を借り、株の売買を行う方法です。この預けるお金は委託保証金と呼ばれ、いわば担保のような役割を果たします。
自分の持っているお金よりも多くの資金で取引ができるため、うまくいけば大きな利益を得ることも可能です。例えば、委託保証金として100万円を預け入れた場合、証券会社によっては3倍の300万円までの取引ができます。もし株価が10%上昇すれば、30万円の利益となります。これは、自己資金100万円だけで取引した場合の利益10万円と比べて3倍もの大きさです。
しかし、信用取引はリスクも大きいことを忘れてはいけません。株価が予想に反して下落した場合、損失も自己資金以上に膨らむ可能性があります。例えば、先ほどの例で株価が10%下落すると、30万円の損失となります。自己資金100万円の場合の損失10万円よりもはるかに大きな損失です。
さらに、株価が大きく下落した場合、証券会社から追証(追加保証金)の請求が来ることもあります。これは、委託保証金が不足しているため、追加で入金するようにとの要求です。もし追証に応じられない場合は、証券会社が保有株を強制的に売却してしまうこともあります。
このように信用取引は、大きな利益を狙える一方で、大きな損失を被る危険性も持っています。しっかりと仕組みを理解し、リスクを十分に認識した上で利用することが重要です。