
一部出来注文:その意味と注意点
株式投資では、自分が買いたい、または売りたいと考える株数を希望通りに全部一度に売買できるとは限りません。注文した株数のうち、一部だけが約定してしまうことを『一部出来』と言います。
例えば、ある会社の株を1000株買いたいと思って注文を出したとします。しかし、市場で売りが500株しか見つからないと、500株だけが約定し、残りの500株は買えずに残ってしまいます。この約定した500株分を『一部出来』と呼びます。残りの500株は、引き続き市場で売りが出てくるのを待つ状態となります。
投資を始めたばかりの方は、注文を出せば必ず希望通りの株数が買える、または売れると考えている方もいるかもしれません。しかし、株式市場の状況によっては、必ずしも希望通りに約定しないということを知っておくことが大切です。
では、どのような時に『一部出来』が発生しやすいのでしょうか。あまり売買が活発でない銘柄は、そもそも市場に出回る株数が少ないため、『一部出来』が起こりやすくなります。また、株価が大きく変動している銘柄も『一部出来』が発生しやすい傾向があります。価格の変動が激しい時は、売買のタイミングが難しく、希望の価格で売買できない可能性が高まるからです。
『一部出来』が発生した場合、約定した株数と未約定の株数をしっかり確認し、今後の売買戦略を考えることが大切です。未約定の株については、そのまま注文を出し続けるか、注文を取り消すか、あるいは価格を変更して注文し直すかなどを検討する必要があります。