IFD注文

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イフダン注文:為替変動を捉える高度な戦略

売買注文には、その時々の価格で即座に成立させる方法以外にも、ある条件が満たされた場合にのみ成立する注文方法があります。これを『条件付き注文』と呼び、その中でも『新規注文と決済注文を同時に出す注文方法』を『もし注文』と呼びます。 例えば、あなたが円高ドル安を見込んで、1ドル120円の時に、1ドル118円で売る注文を考えているとします。この時、もし注文を使うと、1ドル118円で売る注文と同時に、その売りが成立した場合に1ドル115円で買い戻す注文を一緒に出すことができます。 1ドル118円で売る注文が『新規注文』で、1ドル115円で買い戻す注文が『決済注文』です。もし注文では、この二つの注文を同時に出すことで、最初の売買が成立した瞬間に、次の売買の予約が自動的に行われます。 新規注文が成立すると、決済注文が有効になり、あとは価格が目標の値に達するのを待つだけです。1ドル118円で売りが成立した後、価格がさらに下落して1ドル115円になれば、自動的に買い戻しが実行され、3円の利益が確定します。 この仕組みは、価格の変動を見込んで利益を確保したり、損失をあらかじめ決めた範囲内に抑えるのに役立ちます。また、常に市場の値動きを見張っている必要がないので、売買の効率を高めることができます。さらに、価格が急変動した時でも、慌てて売買するような感情的な取引を防ぐ効果も期待できます。