ベンチマーク比較で運用成績を評価
資産運用において、自分の運用成績を正しく把握することはとても大切です。そのために役立つのが、ある基準と比較する方法、すなわち「ベンチマーク比較」です。自分の運用成果が、市場全体の平均と比べてどうだったのかを客観的に判断するために用いられます。
たとえば、株式投資をしているとしましょう。日経平均株価やTOPIXといった株価指数は、市場全体の動きを示す代表的な指標です。これらの指数をベンチマークとして、自分の保有する株の運用成績と比較することで、市場の平均的な動きと比べて、自分の運用成績が良かったのか、悪かったのかを把握できます。
ベンチマーク比較を行う際に重要なのは、比較対象とする指標を適切に選ぶことです。株式投資の場合、日経平均株価やTOPIX以外にも、マザーズ指数など様々な指数が存在します。自分の投資対象としている株の特性に合った指数を選ぶことで、より正確な比較が可能となります。たとえば、成長株に投資しているならば、成長企業中心のマザーズ指数をベンチマークとするのが適切でしょう。
ベンチマークは、株式だけでなく、債券や不動産など、様々な資産の種類ごとに存在します。債券投資であれば、NOMURA-BPI総合など、国債や社債の市場全体の動きを示す指標をベンチマークとして利用できます。不動産投資であれば、不動産価格指数などがベンチマークとして考えられます。それぞれの資産の種類に適したベンチマークを用いることで、より的確な評価ができます。
適切なベンチマークを選ぶことで、自分の投資戦略がどれくらい効果を発揮しているかを客観的に評価できます。もし、ベンチマークと比べて運用成績が低い場合は、投資戦略の見直しを検討する必要があるかもしれません。また、ベンチマークを理解することは、市場全体の動きを把握する上でも役立ちます。市場の動向を理解することで、今後の投資判断に役立てることができます。