G7の影響力:世界の経済動向を読む鍵
主要7カ国、すなわち日本、アメリカ、ドイツ、イギリス、フランス、イタリア、カナダは、世界経済を引っ張っていく大国です。これらの国々の財務大臣と中央銀行の総裁が集まる会議が、主要7カ国、いわゆるG7です。G7は、世界経済の現状や課題について話し合い、各国の経済政策を調整し、国際金融システムの安定を図るための重要な場です。
この会議では、世界経済の成長をどう促すか、物価の変動をどう抑えるか、為替相場の安定をどう保つかといった、世界経済全体に関わる幅広いテーマが議論されます。各国の経済政策担当者が直接顔を合わせて率直な意見交換を行うことで、国際的な協調体制を築き、世界経済の安定と成長に貢献することを目指しています。
G7は、もともと主要8カ国、G8と呼ばれていました。1998年から2013年までは、ロシアもメンバーとして参加していました。しかし、2014年にロシアがクリミア半島を併合したことを受けて、G7の他のメンバー国はロシアの参加を停止しました。それ以降、G7は再び7カ国で運営されています。
毎年開催されるG7首脳会議は、世界のメディアから大きな注目を集める国際的なイベントです。首脳会議では、G7各国の首脳が一堂に会し、世界経済だけでなく、国際政治、安全保障、環境問題など、地球規模の課題についても議論を深めます。各国の首脳が共同で声明を発表し、国際社会に対するメッセージを発信することもあります。G7首脳会議は、世界の将来を左右する重要な会議と言えるでしょう。