1株当たり利益

記事数:(1)

指標

利益を知る重要な指標:EPS

一株利益(一株当たり利益)とは、企業の儲けを表す重要なもののひとつです。一株当たりどれだけの利益を上げているかを示す数値で、企業の力を測る物差しとして使われます。これは、会社全体の儲けを発行済み株式数で割って計算します。つまり、もし会社の全ての儲けを株主に平等に配るとしたら、一人当たりいくらもらえるかを示しているのです。 この一株利益が高いほど、会社はうまく儲けを出しており、株主にとって良い会社だと見られます。例えば、ある会社の一株利益が100円だとすると、その会社の株を1株持っていれば、100円の儲けに相当する権利を持っていることになります。もし10株持っていれば、1000円分の儲けに相当します。 しかし、一株利益が高いからといって、必ずしも良い会社とは限りません。なぜなら、会社の種類や大きさ、成長の段階によって、一株利益の値は大きく変わるからです。同じ種類の会社同士で比べたり、過去の推移を調べたりすることで、より正確に会社の状態を把握できます。例えば、同じ業界の会社Aと会社Bで、会社Aの一株利益は高くても、毎年下がっているとしたら要注意です。一方、会社Bの一株利益は低くても、毎年上がっているとしたら、将来性が期待できます。 また、将来の一株利益を予想することも、投資判断の材料として重要です。未来の儲けを予測することで、どの会社に投資するのが良いかを判断するのに役立ちます。ただし、将来の予測はあくまでも予測なので、絶対に正しいとは限りません。様々な情報を集めて、総合的に判断することが大切です。