順張り

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分析

順張り逆張り:テクニカル指標を使いこなす

値動きを読むための道具、それがテクニカル指標です。過去の市場の情報を分析し、これからの値動きを予想するために使われます。大きく分けて二つの種類があり、一つはオシレーター系、もう一つはトレンド系です。それぞれの特徴を理解し、状況に応じて使い分けることで、より良い投資判断ができます。 オシレーター系は、買われすぎや売られすぎを判断するのに役立ちます。値動きが激しく上下する相場でも、売買のタイミングをつかむヒントになります。例えば、相場全体が上がり続けているように見えても、オシレーター系指標が売られすぎを示唆していれば、そろそろ上昇の勢いが弱まり、下落に転じる可能性があることを示しています。逆に、大きく値下がりしている局面でも、オシレーター系指標が買われすぎを示唆していれば、底値に近いと判断できる材料となります。 トレンド系は、現在の値動きの流れを掴むのに役立ちます。上昇トレンドが続いているのか、それとも下降トレンドに転換しつつあるのか、トレンドの方向性と強さを判断するのに役立ちます。トレンド系指標が上昇トレンドを示唆していれば、買いポジションを維持、もしくは新規で買いを入れる判断材料となります。反対に下降トレンドを示唆していれば、売りポジションを維持、もしくは新規で売りを入れる判断材料となります。 未来を完全に予測することは不可能ですが、これらの指標を使うことで、過去の市場の動きから多くの情報を得ることができ、より確度の高い投資判断を行うための助けとなります。 これらの指標は、単独で使うよりも、複数組み合わせて使うことで、多角的な視点から分析できます。例えば、トレンド系指標で上昇トレンドを確認し、オシレーター系指標で売られすぎの状態を確認できれば、絶好の買い場と判断できる可能性があります。さまざまな指標を学ぶことで、市場の変化に柔軟に対応できる投資戦略を立てることができます。
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売買タイミングをはかる!オシレーター系指標

値動きの勢いや方向性を測る物差し、それがオシレーター系の指標です。株や為替などの金融商品の値動きは、常に上がり続ける、あるいは下がり続けるということはありません。ある範囲内で上がったり下がったりを繰り返す性質があります。この値動きの波に着目し、買われ過ぎや売られ過ぎを判断するのに役立つのが、この指標です。 オシレーター系の指標は、多くの場合0から100までの数値で表されます。一般的に、30以下になると売られ過ぎ、70以上になると買われ過ぎと判断します。ちょうど温度計のように、売られ過ぎや買われ過ぎの度合いを測るイメージです。 この指標は、値動きの方向転換、つまり反転を予測するのに役立ちます。例えば、株価が上がっている最中に、指標の数値が70を超えて買われ過ぎを示していたとしましょう。この場合、上昇の勢いが弱まり、下落に転じる可能性が高いと予想できます。反対に、株価が下がっている時に、指標の数値が30を下回って売られ過ぎを示していたとすれば、下落の勢いが弱まり、上昇に転じる可能性が高いと予想できます。 このように、オシレーター系の指標は、値動きの勢いを測ることで、売買のタイミングを計るための重要な手がかりとなります。ただし、オシレーター系の指標だけで売買の判断をするのは危険です。他の指標と組み合わせて、総合的に判断することが大切です。