逆日歩とは?信用取引の落とし穴
信用取引は、証券会社からお金や株を借りて売買を行う取引の方法です。自分の持っているお金よりも大きな金額で売買ができるため、大きな利益を狙うことができます。しかし、その反面、大きな損失が出る危険性も持っています。
信用取引には、株を買うためのお金を借りる「買い」と、株を借りて売る「売り」(空売り)の二つの種類があります。「買い」は株価が上がることを予想して利益を狙います。例えば、100円の株を1000株、証券会社からお金を借りて買います。その後、株価が120円に上がったら、120円×1000株=12万円で売却します。借りたお金を返済すると、(12万円-10万円)=2万円の利益が出ます。しかし、株価が80円に下がった場合、8万円で売却することになり、(8万円-10万円)=2万円の損失が出ます。
「売り」は株価が下がることを予想して利益を狙います。例えば、証券会社から100円の株を1000株借りて売却します。すると、10万円が入ってきます。その後、株価が80円に下がったら、80円×1000株=8万円で買い戻して、証券会社に株を返します。この場合、(10万円-8万円)=2万円の利益が出ます。しかし、株価が120円に上がった場合、12万円で買い戻すことになり、(10万円-12万円)=2万円の損失が出ます。
このように、信用取引は自分の持っているお金よりも大きな金額で取引ができるため、利益も大きくなりますが、損失も大きくなる可能性があります。信用取引を行う場合は、損失が出る可能性も十分に考えた上で、慎重に判断する必要があります。証券会社が提供する情報やセミナーなどを活用し、信用取引の仕組みやリスクについてしっかりと理解することが大切です。