リスク資産:投資の危険性
投資の世界では、値動きによって損をする可能性のあるものをリスク資産と呼びます。これは、価格の変動が大きく、投資したお金が減ってしまうかもしれない資産のことです。代表的なものとしては、会社の株や債券、土地や建物といった不動産、金や原油などの商品が挙げられます。
会社の株は、会社の業績や将来の見通しによって価格が変わります。業績が良ければ株価は上がり、儲けが出ますが、業績が悪化すれば株価は下がり、損失が出る可能性があります。債券は、企業や国にお金を貸し付けることで利子を受け取れる仕組みですが、お金を貸した相手が倒産してしまうと、元本が返ってこない可能性があります。不動産は、場所や景気によって価格が大きく変動します。人口減少や災害などで価値が下がることもあります。金や原油などの商品は、世界的な需要と供給のバランスや、政治・経済の情勢によって価格が変動します。
これらのリスク資産に対して、比較的安全とされる資産を安全資産と呼びます。例えば、銀行預金や国が発行する国債などです。これらの資産は、価格の変動が小さく、元本割れのリスクは低いと考えられています。ただし、物価上昇によって実質的な価値が下がる可能性はあります。
投資をする際には、リスク資産と安全資産をバランスよく組み合わせることが大切です。どの程度のリスクを取れるかは、年齢や収入、投資の目的などによって異なります。若くて収入が多い人や、長期的な投資を考えている人は、リスク資産の割合を多くしても良いでしょう。逆に、高齢者や短期的に大きな利益を求める人は、安全資産の割合を多くする方が良いでしょう。自分の状況や目標に合わせて、適切な資産配分を考えることが、投資で成功するための鍵となります。