譲渡性預金CDとは何か?
銀行にお金を預けることは、多くの人にとって身近で安全な資産運用の方法です。預金には普通預金や定期預金など様々な種類がありますが、その中で少し変わったものとして譲渡性預金というものがあります。これは、一般的にCDと呼ばれています。CDとは、英語のCertificate of Depositの略で、銀行が発行する預金証書のことです。
このCDと通常の預金証書との大きな違いは、他の人に譲り渡せるという点です。つまり、CDを持っている人は、必要に応じて他の人にそのCDを売ったり、譲ったりすることができるのです。この譲渡できるという性質が、CDをただの預金証書ではなく、お金を運用する手段の一つとして市場で取引される商品のようなものにしています。
CDは、あらかじめ決められた期間、例えば3ヶ月、6ヶ月、1年といった期間、銀行にお金を預けることで利息を受け取れます。この利息は、国が発行する債券など他の金融商品と比べて高い場合もあるため、お金を効率的に増やしたいと考えている人たちにとって魅力的な選択肢となります。また、CDは銀行が発行しているため、元本割れの心配がほとんどないという点も大きなメリットです。
CDを他の人に譲る際には、金融市場を通して売買されます。この市場では、需要と供給の関係によってCDの価格が決まります。もし、多くの人がCDを買いたいと思えば価格は上がり、逆に売りたい人が多ければ価格は下がります。このように、CDは金融市場で取引されることで、資金の流動性を高める役割も担っています。
銀行預金は安全で確実な資産運用の手段として広く知られていますが、その中でもCDは、譲渡できるという特徴から、お金を動かす手段としても市場で重要な役割を果たしているのです。