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外貨預金:急騰のワナに注意!

お金の交換比率、つまり為替の値段は、まるで生き物のように常に上下しています。時に、まるで静かな水面に突然大きな波が立つように、予想外の急な値上がりを見せることがあります。この急激な値上がりは、まるでグラフに棘が生えたように見えることから、「スパイク・ハイ」と呼ばれています。では、一体何がこのような急騰を引き起こすのでしょうか?その原因は様々ですが、まず挙げられるのは市場で取引をしている人たちの予想です。多くの人が、あるお金の価値がこれから上がると予想すれば、そのお金を手に入れようと買い注文が殺到し、結果として値段が急騰することがあります。まるで人気商品が店頭に並んだ途端、あっという間に売り切れてしまうようなものです。また、突然の出来事も相場を大きく揺さぶります。例えば、ある国で大きな災害が発生したり、予期せぬ政治的な変化が起こったりすると、お金の流れが一気に変わり、為替相場にも大きな影響を与えることがあります。その他にも、一時的に特定のお金に対する需要が高まり、供給が追いつかなくなることによっても、急騰が発生することがあります。この急騰は、一見すると大きな利益を得る絶好の機会のように見えるかもしれません。しかし、喜んでばかりはいられません。なぜなら、この急騰は砂浜に作ったお城のように脆く、すぐに崩れてしまう可能性があるからです。急激な値上がりの後には、同じように急激な値下がり、つまり急落が起こることも珍しくありません。もし、値上がりしている最中に飛び乗って、その直後に値下がりしてしまったら、大きな損失を被ることになります。ですから、急騰は魅力的ではありますが、その背後には大きな危険が潜んでいることを忘れてはなりません。安易に飛びつくのではなく、冷静に状況を判断することが大切です。
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往って来い:相場の値動き

株や為替などの市場では、価格が上下に変動するのはよくあることです。その中で、「往って来い」と呼ばれる値動きがあります。これは、一定の期間で価格が上がった後、再び元の価格に戻る現象、あるいはその逆に、下がった後、元の価格に戻る現象を指します。まるで価格が出かけて行き、また戻ってくるように見えることから、このように呼ばれています。 例えば、株式市場で考えてみましょう。朝、取引が始まった時の価格を寄り付き、取引が終わった時の価格を大引けと呼びます。ある日の寄り付きから大引けまでの間に、株価が一時的に大きく上昇したとします。ところが、その後、株価は下落し、最終的には寄り付きとほぼ同じ水準で取引を終えました。このような場合が「往って来い」の一例です。 また、「往って来い」は、一日だけでなく、もっと長い期間でも起こります。例えば、一週間の取引を考えてみましょう。週初めに株価が大きく下落したとします。しかし、その後、週末にかけて株価は上昇し、週明けの価格とほぼ同じ水準に戻りました。これも「往って来い」と呼ばれる値動きです。 では、なぜこのような「往って来い」が起こるのでしょうか?それは、市場で取引する人たちの考えや取引の状況、市場の外からの影響など、様々な原因が考えられます。例えば、ある企業に関する良い噂が広まり、一時的に株価が上昇したとします。しかし、その後、その噂が誤りだと分かれば、株価は下落し、元の水準に戻ってしまうかもしれません。 このように、市場では様々な要因で価格が変動します。ですから、短期的な価格の変動に一喜一憂するのではなく、市場全体の流れを冷静に判断することが大切です。また、過去の価格変動のグラフなどを分析する、いわゆる図表分析などを活用することで、より適切な投資判断を行うことができるでしょう。