無相関

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分散投資と無相関資産

「無相関」とは、簡単に言うと、物事同士に関係性が見られないことを指します。例えば、空の雲の形と今日の晩御飯のメニューのように、全く関連性がない状態です。投資の世界では、この「無相関」という考え方は、様々な種類の資産に投資をする際に重要になってきます。 投資において「無相関」とは、ある資産の価格が上がった時、下がった時、あるいは変化しなかった時に、別の資産の価格がそれとは全く関係なく動くことを意味します。例えば、A社の株価が上昇したとしても、B社の株価や金の価格には何の影響も及ぼさない、というような関係です。これは、「正の相関」(一方が上がるともう一方も上がる関係)とも、「負の相関」(一方が上がるともう一方さがる関係)とも違います。 では、なぜ投資において「無相関」が重要なのでしょうか。それは、無相関の資産を組み合わせることで、リスクを抑えることができるからです。一つの資産だけに投資をしていると、その資産の価格が大きく下落した場合、大きな損失を被ることになります。しかし、複数の無相関資産に分散投資をしていれば、一つの資産の価格が下落しても、他の資産の価格が影響を受けないため、全体の損失を小さく抑えることができます。 例えば、A社の株価が大きく下落したとします。もしA社の株にだけ投資していたら、大きな損失になってしまいます。しかし、A社の株と無相関関係にある金の価格が上昇していれば、金の利益で株の損失をある程度相殺できるのです。このように、無相関な資産を組み合わせることで、リスクを分散させ、安定した運用を目指すことができるのです。無相関資産は、いわば、投資における心強い味方と言えるでしょう。
経済知識

負の相関でリスクを抑える

負の相関とは、二つのものの間にある、一方が増えるともう一方が減るという関係のことです。 身近な例で考えてみましょう。商品の値段と、その商品の売れ行きを考えてみてください。たいていの場合、商品の値段が上がると、それを買いたいと思う人は減ります。反対に、値段が下がると、買いたいと思う人が増えます。これは、商品の値段とその売れ行きに負の相関があることを示しています。 もう少し詳しく説明すると、アイスクリームの値段が急に高くなったとします。すると、今までと同じようにアイスクリームを買っていた人も、値段が高いので買うのをためらうようになります。その結果、アイスクリームの売れ行きは下がります。反対に、アイスクリームの値段が下がったとします。すると、今までアイスクリームを買っていなかった人も、値段が安いので試しに買ってみようと思うかもしれません。また、すでにアイスクリームを買っていた人も、値段が安いのでいつもよりたくさん買うかもしれません。その結果、アイスクリームの売れ行きは上がります。このように、アイスクリームの値段とその売れ行きは、一方が上がるともう一方が下がる、つまり負の相関の関係にあるのです。 この関係は、経済の仕組みを理解する上でとても大切です。そして、投資の世界でも、この負の相関関係は危険を減らすために重要な役割を担っています。例えば、ある種類の投資で損をする可能性が高くなった時に、それと負の相関のある別の種類の投資で利益が出る可能性が高くなる場合、二つの投資を組み合わせることで、全体の損失を少なく抑えることができるのです。
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正の相関関係とは?投資への影響

正の相関関係とは、二つのものの間の関係を表す言葉です。 一方が増えるともう一方も増え、一方が減るともう一方も減る、といった同じ方向に変化する関係のことを指します。 身近な例で考えてみましょう。気温とアイスクリームの売れ行きを考えてみてください。気温が上がると、アイスクリームを食べたくなる人が増えます。すると、アイスクリームの売れ行きも良くなります。反対に、気温が下がると、アイスクリームを食べる人は減り、売れ行きも悪くなります。このように、気温とアイスクリームの売れ行きは、共に上がり下がりするため、正の相関関係にあると言えます。 他にも、商品の値段とその商品の供給量の関係も正の相関関係の例です。商品の値段が上がると、作る側はたくさん儲けることができるため、より多くの商品を作ろうとします。つまり供給量が増えます。逆に、値段が下がると儲けが少なくなるため、作る量は減り、供給量も減ります。値段と供給量は、同じ方向に変化するため、正の相関関係です。 また、勉強時間とテストの点数も正の相関関係にあることが多いでしょう。勉強時間を長く取れば取るほど、テストで良い点数が取れる可能性が高くなります。もちろん、勉強方法や個人の能力など他の要素も影響しますが、一般的には勉強時間とテストの点数は正の相関関係にあると言えるでしょう。このように、正の相関関係は、身の回りの様々な現象で見つけることができます。この関係を理解することは、物事の動きを予測したり、対策を考えたりする上で役立ちます。