投資信託と信託期間:基礎知識
投資信託には、あらかじめ決められた運用期間が存在します。これを信託期間と言い、運用が始まる日(設定日)から終わる日(償還日)までの期間を指します。この期間の長さは、投資信託の種類や目的とする運用方法によって様々です。数年で終わるものもあれば、数十年続くもの、さらには期間の定めのないものまで存在します。
信託期間は、自分の投資計画に合った投資信託を選ぶ上で、重要な判断材料となります。例えば、短期間でお金を増やしたいと考えている人は、信託期間が短い投資信託を選ぶことが大切です。逆に、長期的に資産を築きたいと考えている人は、信託期間が長い投資信託、もしくは期間が定められていない投資信託を検討すると良いでしょう。
信託期間が終了すると、投資信託は償還されます。つまり、投資信託が保有している資産が現金化され、投資家に分配されます。このため、信託期間中に運用状況が悪化し、当初予定していた利益が出なかった場合でも、信託期間が満了すれば、投資家は資金を受け取ることができます。ただし、元本割れが発生する可能性も理解しておく必要があります。
信託期間には、無期限のものもあります。これは、運用期間があらかじめ定められていない投資信託のことです。無期限の投資信託は、いつでも解約して資金を受け取ることが可能ですが、解約時期によっては元本割れのリスクがあります。
このように、信託期間は投資信託を選ぶ上で欠かせない要素です。投資信託を購入する際は、あらかじめ信託期間を確認し、自分の投資計画やリスク許容度と照らし合わせて、適切な投資信託を選ぶように心がけましょう。