景気ウォッチャー調査

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街角景気で景気を読む

「街角景気」とは、正式には「景気ウォッチャー調査」と呼ばれ、国民の景況感を把握するための調査です。内閣府が毎月実施しており、景気の動きに敏感な職業の人々に、景気の現状や今後の見通しについて聞き取り調査を行い、その結果を数値化した指標です。 この調査で話を聞く人たちは「ウォッチャー」と呼ばれ、タクシー運転手や小売店の店主、飲食店の店員など、日々の経済活動の中で多くの人と接する職業の人々が選ばれています。彼らは、お客さんの様子や買い物の傾向、街の活気などから景気の変化を肌で感じ取っています。そのため、景気の現状をリアルに反映した貴重な意見を提供してくれるのです。 具体的には、ウォッチャーは景気の現状が「良い」「さほど良くない」「悪い」の3段階で回答します。また、2~3か月後の景気の先行きについても同様に回答します。これらの回答を集計し、景気の現状判断を示す「現状判断DI」と、先行き判断を示す「先行き判断DI」という二つの指標が作成されます。DIとは「拡散指数」のことで、例えば現状判断DIが50を上回ると、景気が良いと回答した人が、悪いと回答した人よりも多いことを意味します。 街角景気は、他の経済指標と比べて早く景気の変化を捉えることができるという特徴があります。これは、ウォッチャーが日々の経済活動を直接目にしているため、統計データとして集計されるよりも早く景気の変化を感じ取ることができるからです。そのため、政府や企業は街角景気を参考にしながら、経済政策の立案や事業計画の見直しなどを行っています。景気動向を把握するための重要な経済指標の一つと言えるでしょう。
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景気ウォッチャー調査で景気を読む

暮らしの景気実感、街角の声を集めたものが景気ウォッチャー調査です。これは、内閣府が毎月行い、結果を公表している景気動向を掴むための調査です。「街角景気」とも呼ばれ、景気に敏感な仕事をしている人たちの生の声を聞き、景気の現状や今後の見通しについて、人々が実際にどう感じているかを把握することを目的としています。 では、どのような人たちが景気ウォッチャーとなるのでしょうか。例えば、タクシーの運転手さん、飲食店の店員さん、小売店の店員さん、娯楽施設で働く人たちがいます。 彼らは日々の仕事の中で景気の影響を直接受ける立場にあるため、協力者(ウォッチャー)として選ばれています。具体的には、景気の現状や今後の見通しについて、5段階の評価で答えてもらいます。「とても良い」、「良い」、「普通」、「悪い」、「とても悪い」といった形で、数字ではなく、感覚的な表現で回答をもらうことが特徴です。 景気ウォッチャー調査の大きな利点は、数字だけでは分からない景気の微妙な変化や、人々の心理的な側面を捉えることができる点です。例えば、統計データ上では経済成長していても、人々が将来に不安を感じていれば、消費は控えめになり、景気は冷え込む可能性があります。このような人々の気持ちの変化をいち早く捉えることができるのが、景気ウォッチャー調査の強みです。政府や企業は、この調査結果を参考に、景気対策を検討したり、今後の事業計画を立てたりするなど、様々な形で活用しています。つまり、景気ウォッチャー調査は、複雑な経済状況を理解するための重要な手掛かりとなるのです。