日計り商いとは?短期売買の基礎知識
日計り商いとは、株式や為替といったお金に関係する商品を、その日のうちに売買して利益を狙う取引手法です。朝、市場が開いている間に買って、夕方市場が閉まるまでに売るか、逆に朝売って、夕方までに買い戻すことで取引が完結します。つまり、取引の開始から終了までが1日以内で終わる短期売買のことです。この取引方法は「日計り取引」または「デイトレード」とも呼ばれ、近年、パソコンやスマートフォンで手軽に取引できる環境が整ったことで、多くの個人投資家が利用しています。
日計り商いの大きな特徴は、売買したポジションを翌日以降に持ち越さないことです。株式投資では、保有している株の価値が市場が閉まっている間に大きく変動するリスク(オーバーナイトリスク)があります。例えば、国際情勢の急変や企業の不祥事など、予期せぬ出来事が起きた場合、翌朝の株価が大きく下落する可能性も否定できません。日計り商いは、取引をその日のうちに完結させることで、このオーバーナイトリスクを回避できるというメリットがあります。
ただし、日計り商いは短期的な価格の上がり下がりで利益を得るため、市場の動きを的確に読み取る分析力と、変化に即座に対応する迅速な判断力が必要です。また、頻繁に売買を行うため、取引手数料も考慮しなければなりません。さらに、価格変動の幅が小さい場合、利益を得ることが難しいという側面もあります。常に市場の状況を注視し、冷静な判断に基づいて売買を行うことが大切です。日計り商いは、うまく活用すれば大きな利益を得ることも可能ですが、リスクも伴うため、事前の勉強や情報収集は欠かせません。