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お札を刷る国立印刷局

国立印刷局は、私たちの日常生活に欠かせない紙幣や郵便切手などを印刷する独立行政法人です。正式名称は独立行政法人国立印刷局で、NPBと略されています。私たちが日々使うお金や切手、収入印紙などを製造するという、国民の生活を支える重要な役割を担っています。 その歴史は古く、明治4年に紙幣寮として設立されたことに始まります。以来、日本の経済活動を支える重要な機関として、150年以上の歴史を刻んできました。当初は紙幣の印刷が主な業務でしたが、時代の変化とともに、その業務内容は大きく広がってきました。現在では、紙幣だけでなく、旅券や政府が発行する刊行物、株券などの証券類など、高度な印刷技術と確かなセキュリティが求められる様々な製品を製造しています。 偽造防止は、国立印刷局の重要な使命の一つです。常に進化を続ける偽造技術に対抗するため、偽造防止技術の研究開発にも積極的に取り組んでいます。特殊なインクや印刷技術、隠し文字などを用いることで、偽造されにくい製品づくりに尽力しています。近年では、ICチップが埋め込まれた旅券の導入や、新しい紙幣への移行など、常に最新の技術を取り入れ、国民の安全と信頼を守るための活動を続けています。 国立印刷局は、その高度な技術を広く知ってもらうため、一般の方々に向けた工場見学も実施しています。印刷工程の見学を通して、偽造防止技術の工夫や、印刷技術の奥深さを学ぶことができます。このような取り組みを通じて、国民にとってより身近な存在となるよう努めています。国立印刷局は、これからも日本の経済活動を支え、国民の生活の安全を守るため、その役割を担い続けていくでしょう。