保護預り:大切な資産を守る仕組み
保護預り契約とは、投資家が所有する株券や債券といった大切な財産を、証券会社などの金融機関に安全に保管してもらうための契約です。これは、実際に紙の形で発行されている株券や債券が対象となります。近年は電子化が進み、紙の株券などを目にする機会は少なくなりましたが、依然として紙の形で保有している方もいらっしゃいます。
これらの紙の財産は、自宅で保管していると盗難や紛失、火災などの思わぬ出来事で失ってしまう危険性があります。このようなリスクから大切な資産を守るために、保護預り契約が有効です。金融機関は、堅牢なセキュリティシステムを備えた専用の保管場所で、これらの財産を厳重に管理しています。保管場所への入退室管理や、火災や地震などの災害対策も万全です。そのため、個人で保管するよりもはるかに安全です。
また、保護預り契約を結ぶと、利金や配当金の受け取り、株式分割などの手続きも金融機関が代わりに行ってくれます。投資家自身でこれらの手続きを行う手間が省けるため、資産運用をよりスムーズに行うことができます。例えば、配当金が支払われる際に、金融機関は指定された口座に自動的に振り込んでくれます。株式分割があった場合も、新しい株券への交換手続きを代行してくれます。
近年は、株券や債券の電子化が進んでおり、紙の株券などは少なくなってきています。しかし、まだ紙の株券などを保有している方は、保護預り契約を利用することで、安全かつ効率的に資産を管理することができます。安心して資産運用を行うために、保護預り契約の利用を検討してみてはいかがでしょうか。