指標連動証券

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NISA

NISAで始めるETN投資

投資信託と上場投資証券(ETN)は、どちらも多くの銘柄に分散投資できる金融商品ですが、その仕組みや特徴には違いがあります。まず、お金の運用方法が異なります。投資信託は、集めたお金で実際に株式や債券などを購入し、運用を行います。いわば、ファンドマネージャーが私たちのお金を預かり、実際に市場で売買していると言えるでしょう。一方、ETNは証券会社が発行する債券のようなものです。証券会社は、特定の指標(例えば、日経平均株価や金価格など)の値動きに連動した金額を投資家に支払う約束をします。ETN自体は、実際の株式や債券を保有していません。 次に、リスクについて考えてみましょう。投資信託は、投資先の資産の価格変動リスクがあります。株式や債券の価格が下がれば、投資信託の価値も下がります。一方、ETNは、発行体の証券会社の信用リスクがあります。もし証券会社が倒産した場合、ETNの償還金が支払われない可能性があります。これは投資信託にはないリスクです。また、どちらの商品にも価格変動リスクはあります。値動きのある指標に連動する以上、その指標が下がればETNの価格も下がり、投資信託も同様です。 最後に、お金の受け取り方です。投資信託は、運用で得られた利益の一部を分配金として受け取ることができます。(分配金のない投資信託もあります。)一方、ETNは基本的に満期日に償還金としてまとめて受け取ります。ただし、分配金を支払うタイプのETNも存在します。このように、投資信託とETNはそれぞれ異なる特徴を持っています。どちらが自分に合っているかは、投資の目的やリスク許容度などをよく考えて判断することが大切です。
その他

ETNで賢く投資を始めよう

ETNとは「取引所上場証券」を短くした言葉で、証券取引所で売買できる投資商品です。株の値段を示す株価指数や、金や原油といった商品の値段、お金の貸し借りの値段である金利など、様々な指標に値動きが連動するように作られています。 例えば、日本の代表的な株価指数である日経平均株価に連動するETNを買ったとしましょう。日経平均株価が上がれば、そのETNの値段も上がる見込みが高くなります。反対に、日経平均株価が下がれば、ETNの値段も下がる見込みがあります。つまり、ETNを持つことで、直接その指標に投資するのと同じような効果が得られるのです。 ETNは、特定の市場や業種に的を絞って投資したい時や、リスクを分散するために活用されることがよくあります。例えば、経済成長が著しい新興国の株価指数に連動するETNを買えば、手軽に新興国市場に投資する機会を得られます。また、複数の指標に連動するETNを組み合わせて持つことで、一つの指標だけに投資するよりもリスクを抑えながら、効果的な投資を行うこともできます。 さらに、ETNの魅力は少額から投資できる点です。まとまったお金がなくても気軽に始められるため、投資を始めたばかりの人にも向いている商品と言えるでしょう。ただし、ETNは値動きが連動する指標の影響を大きく受けるため、指標が下がれば損をする可能性も十分にあります。投資する際には、どのような指標に連動しているのか、投資のリスクを十分に理解した上で、慎重に判断することが大切です。