投資信託の母体:マザーファンドとは
投資信託は、多くの人から集めたお金をまとめて運用する商品です。この仕組みの中で、複数の小さな資金を集めて大きな資金として運用するやり方があります。この大きな資金の運用元を親基金、小さな資金の運用元を子基金と呼びます。
例えるなら、いくつもの小さな川が合流して大きな川になるようなものです。子基金は、それぞれ投資家から集めたお金を親基金へと送ります。そして、親基金は集まった大きなお金をまとめて運用します。
なぜこのような仕組みがあるのでしょうか。それは、大きな資金をまとめて運用する方が効率が良いからです。例えば、子基金がそれぞれ別々に株や債券に投資するよりも、親基金が一括して運用する方が、売買の手数料を抑えられます。また、大きな資金を運用することで、様々な種類の投資先に分散投資することが可能になり、リスクを抑えながら利益を狙うことができます。
子基金は投資家からの資金を集める窓口のような役割を果たし、集めたお金は親基金に送られます。親基金は、送られてきたお金をまとめて管理し、運用します。このように役割を分担することで、より効率的な運用体制を作ることができるのです。
親基金が集めたお金を運用することで得られた利益は、子基金を通じて投資家に還元されます。投資家は、子基金を通じて間接的に親基金の運用に参加していると言えるでしょう。このように、親基金と子基金の仕組みは、多くの投資家にとって、より効率的に資産運用を行うための有効な手段となっています。