含み益

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経済知識

含み益とは?投資で知っておくべき利益の仕組み

資産を保有していると、その価値は時と共に変動します。買った時よりも価値が上がった場合、利益が出ているように見えます。これを含み益と言います。例えば、100万円で買った株券の価格が120万円になったとしましょう。この時、20万円の含み益が出ている状態です。 株券以外にも、土地や建物、金(きん)など、様々な資産に含み益は発生します。例えば1000万円で購入した土地が、後に1500万円で売れると評価された場合、500万円の含み益があると言えるでしょう。 含み益はあくまでも計算上の利益です。実際に株や土地などを売って現金を受け取らない限り、利益は確定しません。このため、含み益のことを未実現利益とも呼びます。 含み益は売却することで初めて実現益となります。株の例で言えば、120万円に値上がりした株を売却すれば、20万円の利益が確定し、手元に入金されます。 反対に、購入した資産の価値が下落した場合、含み損となります。例えば100万円で購入した株が80万円に値下がりすれば、20万円の含み損となります。こちらも、実際に売却して損失が確定するまでは未実現損失と呼ばれます。 資産運用においては、含み益や含み損の変動を常に把握しておくことが重要です。市場の動向を注視し、売買のタイミングを見極めることで、利益を最大化し、損失を最小限に抑えるように努めましょう。
経済知識

実質純資産とは?その意味と重要性

実質純資産とは、個人が所有する全ての財産から負債の総額を差し引いた残りの金額を指します。これは、いわば個人の真の持ち物と言えるでしょう。財産には、すぐに使える現金や銀行預金、株式や債券といった投資商品、そして土地や建物などの不動産が含まれます。一方、負債には住宅を購入する際に借り入れた住宅ローンや車の購入資金にあたる自動車ローン、クレジットカードの利用残高などが該当します。 簡単に言えば、自分が今持っている全てのものの価値から、借りているお金の総額を引いたものが実質純資産です。この数字は、個人の経済状態を理解する上で非常に重要な指標となります。実質純資産が高ければ高いほど、経済的に安定していると考えられます。 例を挙げると、もしあなたの財産が2億円あり、負債が5000万円だった場合、実質純資産は1億5000万円となります。これは、全ての負債を返済してもなお1億5000万円の財産が残ることを意味します。反対に、財産が1000万円で負債が1500万円の場合は、実質純資産はマイナス5000万円となります。これは、全ての財産を売却しても負債を完済することができず、5000万円の借金が残ってしまう状態です。 実質純資産は、個人の経済状態を写真のように切り取ったもので、定期的に計算することで、経済状態の変化を把握し、将来の生活設計や資産運用計画を立てるのに役立ちます。将来の夢や目標を達成するためにも、実質純資産を把握し、計画的に資産を増やしていく努力が大切です。
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含み益:投資における「フェイバー」とは?

投資においては、保有している財産の価値が市場の動きや景気の影響など、様々な要因で上がったり下がったりすることで、利益や損失が発生します。財産の価値が上がって利益が出ている状態を理解することは、投資で成功するための第一歩です。ここでは、利益が出ている状態について詳しく説明します。 自分の財産を今の市場価格で評価した時に、買った時よりも価値が上がっている状態を「有利な状態」と言います。例えば、100円で買った株が今120円になっているとします。この場合、20円の利益が出ていることになり、これは「有利な状態」です。買った時よりも20円高く売れる可能性があるということです。 しかし、この利益はまだ確定したものではありません。実際に株を売って現金を受け取るまでは「見込み利益」と呼ばれます。株の価格は常に変動しているので、120円で売れるとは限りません。明日には130円になっているかもしれませんし、逆に110円に下がっているかもしれません。 反対に、今の市場価格が買った時よりも下がり、評価額が損失になっている状態は「不利な状態」と言います。例えば、100円で買った株が今80円になっているとします。この場合、20円の損失が出ていることになり、これは「不利な状態」です。もし今売ってしまうと、20円の損失が確定してしまいます。 投資の判断をする上で、自分が「有利な状態」か「不利な状態」かを把握することはとても大切です。常に市場の動きに気を配り、適切な時期に売買を行うことで、利益を大きくし、損失を少なく抑えるように心がけましょう。投資は市場の状況によって大きく左右されるため、「有利な状態」だからといって必ずしも利益が出るとは限りませんし、「不利な状態」だからといって必ずしも損失が出るとは限りません。冷静な判断と適切な対応が重要です。