評価損益とは?投資で知っておくべき含み損益
評価損益とは、実際に売買が成立していなくても、持っている財産の値動きによって生じる損益のことです。株式や債券、投資信託といった、価格が上下する資産を持っていると、買った時と今の市場価格に差が出ます。この価格の差が評価損益で、利益が出ていれば評価益、損失が出ていれば評価損と呼びます。
もう少し詳しく説明すると、持っている資産の今の価格が、買った時の価格よりも高ければ評価益、低ければ評価損となります。例えば、100円で買った株が、今は120円になっているとします。この場合、20円の評価益が出ていることになります。反対に、80円に下がっていれば、20円の評価損となります。
重要なのは、評価損益は実際に売買が完了するまでは確定しないということです。株の例で言えば、120円になっている株を実際に売って初めて20円の利益が確定します。逆に、売らなければ利益は確定しませんし、価格が下がって損失に転じる可能性もあります。80円に下がった株も、売らなければ損失は確定しませんし、価格が上昇して利益に転じる可能性も残されています。このように、実際に売買するまでは確定しない損益なので、未実現損益とも呼ばれます。
資産の価値は常に変動します。そのため、評価損益も日々変化します。評価損益を確認することで、今の投資状況を把握し、今後の投資判断に役立てることができます。例えば、評価損が大きくなっている場合は、売却して損失を確定させるか、あるいは将来の値上がりを期待して保有し続けるか、といった判断が必要になります。このように、評価損益は投資判断を行う上で重要な指標となるのです。