外国投資信託:世界への投資
外国投資信託とは、海外で運用されている投資信託のうち、日本で買えるものを指します。ファンドの運用対象が海外の債券や株式であっても、日本で設定・運用されているものは、外国投資信託にはあたりません。反対に、日本の株式で運用するファンドでも、海外で設定されていれば外国投資信託となります。つまり投資対象はどこであっても、ファンドの設定場所が海外であるかどうかが重要なのです。
具体的には、アメリカやヨーロッパ、アジアなど世界各国で設定された投資信託が、日本の投資家向けに販売されています。これにより、日本の投資家は世界中の様々な市場や資産に投資する機会を得ることができます。例えば、新興国市場の株式や、特定の分野に特化した専門的なファンドなど、日本国内ではなかなか手に入らない投資機会も含まれます。
世界経済の成長を取り込みたい、あるいは資産の一部を海外に分散させてリスクを抑えたいといったニーズに応える上で、外国投資信託は有力な選択肢となります。円安の局面では、為替差益を狙うこともできます。ただし、為替変動リスクや海外市場特有のリスクも存在するため、投資信託の内容やリスクを十分に理解した上で投資判断を行うことが大切です。購入にあたっては、販売会社から交付される「目論見書」などをよく確認し、運用コストなども含めて慎重に検討しましょう。また、為替の変動によって利益が出たり損失が出たりすることも考慮する必要があります。