元本割れ

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NISA

NISAで元本割れ?しくみと対策

資産を運用する際に、常に頭に入れておかなければならないのが、投資したお金が減ってしまう可能性、つまり元本割れです。特に、少額投資非課税制度(NISA)を利用する場合でも、この危険性は変わりません。NISA口座では、通常、売却益や配当金にかかる税金がかかりません。これは確かに大きな利点ですが、投資対象となる債券や投資信託などの値動きによる危険までは避けられません。 具体的に、元本割れはどのように起こるのでしょうか? それは、買った時よりも価格が下がった時に売ってしまうと損が出てしまう、これが元本割れです。つまり、投資したお金を全部取り戻せないかもしれないということです。株式や投資信託は、会社の業績や市場全体の動きに左右され、価格が上下します。債券も金利の変動によって価格が変わります。これらの変動によって、投資した時よりも価格が下がる可能性があり、それが元本割れにつながるのです。 NISA口座を使っているからといって、この価格変動の危険から逃れられるわけではありません。NISAのメリットである非課税という恩恵を受けつつも、元本割れのリスクをできるだけ小さくするような投資の計画を立てることが大切です。分散投資は有効な手段の一つです。 複数の種類の資産に投資することで、一つの資産の価格が下がっても、他の資産でカバーできる可能性が高まります。また、長期的な視点で投資を行うことも重要です。短期間の値動きに一喜一憂せず、長い目で見て成長が見込める資産に投資することで、元本割れのリスクを軽減することができます。 NISAを利用する際には、非課税のメリットだけに目を奪われず、元本割れのリスクを十分に理解した上で、堅実な運用を心がけましょう。