信用収縮

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経済知識

資産価格バブルとその崩壊

資産価格バブルとは、株式や土地といった財産の値段が、本来あるべき価値をはるかに超えて、実際の経済活動の状態では説明できないほど急激に上がる現象のことを言います。まるで石鹸の泡のように膨らんでいくことから「バブル」と呼ばれ、経済活動全体に大きな影響を及ぼします。 物の値段は、それを買いたいと思う人の数(需要)と、売りたいと思う人の数(供給)のバランスで決まります。しかしバブルが発生する時は、このバランスが崩れ、価格の上昇を期待するだけの思惑によって値段が釣り上げられていきます。つまり、将来もっと値段が上がるだろうという期待から、多くの人が財産を買い求め、その結果として値段がさらに上昇するという循環が起こるのです。 この状態が続くと、財産の値段は実際の経済活動で作り出される価値からどんどん離れていき、バブルが形成されます。バブルは一見すると経済を活発にしているように見えます。多くの人が投資を行い、消費も活発化するため、経済全体が活気づいているように見えるからです。しかし、この繁栄は砂上の楼閣です。実際には不安定な状態であり、バブルが崩壊する時には、株価や土地の価格が暴落し、企業の倒産や個人の破産など、深刻な経済的な損失をもたらす可能性があります。 バブルの崩壊を避けるためには、経済の健全性を維持し、投機的な動きを抑えることが重要です。政府や中央銀行は、適切な政策によって経済の安定化を図り、バブルの発生や崩壊による悪影響を最小限に抑える努力をしなければなりません。
経済知識

貸し渋り:その原因と影響

貸し渋りとは、銀行がお金を貸すことに慎重になることです。企業や個人からお金を借りたいという申し出があっても、銀行がなかなか貸してくれない状態を指します。具体的には、お金を借りるための審査が厳しくなったり、利子が高くなったり、借りられる金額が少なくなったりします。 銀行は、人々から預かったお金を企業や個人に貸し出すことで利益を得ています。しかし、貸したお金が返ってこないかもしれないという危険(信用リスク)が常にあります。景気が悪くなったり、金融市場が不安定になると、この信用リスクが高まります。銀行は、自分たちの損失を防ぐために、より慎重にお金を貸すようになり、これが貸し渋りにつながります。 貸し渋りは、経済全体に大きな影響を与えます。お金を借りられない企業は、新しい事業を始めたり、設備投資を行ったりすることが難しくなります。個人の場合も、住宅ローンを組んで家を買ったり、教育ローンを組んで学び続けたりすることが難しくなります。このように、貸し渋りは、企業や個人の経済活動を阻害し、景気を悪化させる要因となります。 過去にも、金融危機の際に貸し渋りが発生し、深刻な不況を引き起こした例が数多くあります。過去の教訓から、貸し渋りは経済の停滞につながる重大な問題として広く認識されています。そのため、政府や中央銀行は、貸し渋りを防ぐための様々な対策を講じています。例えば、銀行にお金を供給しやすくしたり、銀行が企業にお金を貸しやすいような制度を設けたりしています。