会員資格

記事数:(1)

法律

第一種金商業非登録会員の解説

お金の取引を仕事とする会社は、国の機関である金融庁に登録することが必要です。これは、お金を扱う仕事をする会社がきちんとルールを守って仕事をしているか、国がチェックするためです。しかし、登録した会社がルールを破ったり、会社がなくなったり、お金がなくなって倒産したりすると、その登録はなくなります。通常、登録がなくなると、証券会社が集まっている協会からも抜けることになります。この協会は、日本の証券市場をきちんと運営するために作られた団体です。 ところが、顧客から預かっていたお金や株券などを全部返せていなかったり、協会を抜けるための手続きが済んでいなかったりすると、協会から抜けることができません。このような会社のことを「第一種金商業非登録会員」と呼びます。彼らは登録を失っているにもかかわらず、協会に残っている状態です。これは、顧客のお金や株券を守り、市場が混乱しないようにするための大切な措置です。 協会に残ることで、顧客のお金や株券を返す責任を持ち続けなければなりません。また、国や協会のチェックを受け続け、指示や命令に従う必要があります。これは、お金を預けた人たちのことを守る上で、とても大切なことです。もし、協会から抜けてしまったら、国や協会の指示や命令に従う義務がなくなってしまうため、顧客のお金や株券が返ってこない可能性が高くなります。協会に残っていれば、国や協会が責任を持って顧客の保護にあたることができます。第一種金商業非登録会員という制度は、投資した人たちの利益を守るための安全装置と言えるでしょう。