投資勧誘の注意点:不招請勧誘とは?
望まない勧誘、つまり不招請勧誘とは、お客さまから契約したいという意思を示していないにもかかわらず、事業者側から一方的に連絡を取り、契約を迫る行為のことです。訪問販売や電話での勧誘などが、この不招請勧誘にあたります。
お客さまを守るための法律や業界団体で決めた規則によって、特定の金融商品の取引については、この不招請勧誘が禁じられています。例えば、店頭デリバティブ取引のような危険性の高い金融商品は、お客さまが知識不足のまま契約してしまう恐れがあるため、不招請勧誘によるトラブルを防ぐための規制が設けられています。
不招請勧誘には、様々な形態が存在します。訪問販売員が突然自宅を訪ねてきて、強引に契約を迫るケースや、電話で執拗に勧誘を繰り返すケース、最近では、電子メールやソーシャルメディアなどを利用した勧誘も増えています。中には、巧妙な話術で勧誘する悪質な業者もいるため、注意が必要です。
特に、投資に関する勧誘には注意が必要です。近年、巧妙な手口で投資を勧誘し、多額の金銭をだまし取る投資詐欺の事例が増えています。「元本保証」や「高利回り」といった言葉で勧誘された場合、安易に信用せず、契約内容をよく確認することが大切です。少しでも不審に思った場合は、すぐに家族や消費生活センター、最寄りの警察署などに相談しましょう。
国や関係機関は、不招請勧誘に関する注意喚起を積極的に行っています。また、消費者自身も、不招請勧誘の手口や対策について理解を深めることが重要です。怪しい勧誘に引っかからないように、日頃から情報収集を行い、自分自身を守る意識を高めることが大切です。