三角保ち合い

お金の取引の場では、値段はいつも上下に動いています。上がり続けることも、下がり続けることもなく、ある範囲内で動き続けることもあります。これを「保ち合い」と言います。保ち合いには色々な形がありますが、中でも「三角保ち合い」はよく見られる形です。 三角保ち合いとは、値段の一番高いところと一番低いところを線で結ぶと、三角形のような形になる状態です。これは、買いたい人と売りたい人の力が同じくらいで、どちらに進むか決まらない状態です。この三角形の中で値段は上がったり下がったりを繰り返しますが、いずれ三角形の線を超えて大きく動く可能性が高いとされています。 三角保ち合いは、これから値段が大きく動く兆候と考えられるため、お金の取引をする人にとっては重要な手がかりとなります。例えば、外国のお金を預ける「外貨預金」では、為替(外国のお金の値段)の動きによって利益が出たり損失が出たりします。三角保ち合いを理解していれば、為替の大きな動きを読むことができ、損を減らし利益を増やすチャンスになります。 三角保ち合いは、値段が上がるか下がるか分からない状態を表しています。三角形の上の線はだんだん低くなり、下の線はだんだん高くなります。このため、値動きできる範囲は徐々に狭くなっていきます。そして最後に、どちらかの線を突き破って大きく動くことが多いです。どちらの線を突き破るかによって、その後値段が上がるか下がるかが分かります。上の線を突き破れば値段が上がり、下の線を突き破れば値段が下がると予想されます。 三角保ち合いは、未来の値段の動きを確実に予測できるものではありません。しかし、値段の動きを読むための重要な手がかりの一つであることは確かです。他の情報と組み合わせることで、より確かな予想を立てることができます。