単位型投資信託とは?
お金を殖やす方法として、投資信託という商品があります。投資信託とは、たくさんの人からお金を集めて、専門家が株式や債券といったものに投資し、その成果を還元する仕組みです。一口に投資信託といっても、実はいくつかの種類があり、大きく分けると「単位型投資信託」と「追加型投資信託」の二つがあります。今回のテーマは、この「単位型投資信託」についてです。
単位型投資信託は、あらかじめ決められた期間と募集額で運用される投資信託です。例えるなら、みんなで出し合い、共同でお店を始めるようなものです。出資金の総額や期間は最初に決められており、その枠組みの中で運用されます。このため、途中で追加の出資を募ったり、途中解約ができたりすることは基本的にありません。まるで列車のように、決められた路線を決められた期間で運行するイメージです。
一方、追加型投資信託は、いつでも新たに投資家が参加でき、また、いつでも解約できるという特徴があります。これは、常に開かれている大きなお店のようなもので、お客さんはいつでも出入り自由です。欲しいと思った時に商品(投資信託)を買い、不要になったらいつでも売ることができます。
単位型投資信託は、運用期間や投資対象が明確に定められているため、計画的に資産運用したいと考えている人に適しています。例えば、子供の教育資金や老後資金など、将来の目標に向けて一定期間お金を殖やしたい場合に有効です。また、運用期間が定まっているため、その期間中は腰を据えて運用に臨むことができます。
反対に、追加型投資信託は、短期的な売買や、こまめな資金調整をしたいと考えている人に適しています。市場の動向を見ながら、柔軟に投資額を調整できる点がメリットです。
このように、単位型と追加型では、それぞれ特徴が大きく異なります。どちらが良い悪いではなく、ご自身の投資スタイルや目標に合わせて選ぶことが大切です。今回の解説を参考に、最適な投資信託選びの第一歩を踏み出しましょう。