バーミューダオプション

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知っておきたい外貨預金:バーミューダ・タイプ

バーミューダ型オプションとは、あらかじめ決められた複数の日付において権利を行使できる金融商品です。例として、3か月ごとに訪れる期日、合計4回権利を使う機会が与えられるといった形です。使える期日が複数あるため、投資をする人は市場の動きを見ながら、自分にとって一番良いタイミングで権利を行使できます。このオプションは、アメリカ型とヨーロッパ型の両方の良い点を併せ持った商品と言えます。アメリカ型は契約の期間中いつでも権利を行使できますが、バーミューダ型は特定の期日に限られます。一方で、ヨーロッパ型は満期日だけに権利を行使できますが、バーミューダ型は複数回の機会が与えられます。つまり、バーミューダ型は自由度と確実性を両立させたオプションと言えるでしょう。 外貨預金でバーミューダ型オプションが使われる場合、円高の局面で外貨を円に交換する権利、または円安の局面で円を外貨に交換する権利などを特定の期日に複数回行使できる商品設計が考えられます。例えば、半年ごとに到来する期日に、保有する外貨を円に交換する権利を持つことができます。この場合、半年後の最初の期日までに円高が進めば、その時点で外貨を円に交換することで利益を確保できます。もし最初の期日までに円高が進まなければ、権利を行使せずに次の期日を待つことができます。このように、バーミューダ型オプションは為替変動リスクの軽減に役立ちます。 バーミューダ型オプションの名前の由来は興味深いものです。金融の世界では、オプションの種類を場所の名前で分けることがあり、アメリカ型、ヨーロッパ型と並んで、大西洋に浮かぶバミューダ諸島の名前を冠したバーミューダ型が存在します。バミューダ諸島がアメリカとヨーロッパの間に位置することにちなんで、両方の特徴を併せ持つオプションにこの名前が付けられたと言われています。