テクニカル指標

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外貨預金で勢いに乗るには?

投資の世界には様々な方法がありますが、価格の上昇傾向に着目した投資方法があります。これは、ちょうど波に乗るように、価値が上がっている資産に投資して利益を得ようとするものです。株式投資でよく使われるこの方法は、外貨預金にも活用できます。外貨預金の場合、金利の変化や為替相場の動きが波を作る要因となります。 例えば、ある国の景気が良く、金利が上がっていく状況を考えてみましょう。このような場合、その国の通貨は多くの人々に買われ、為替相場も上昇する傾向にあります。まるで波が押し寄せるように、通貨の価値が上がっていくのです。このような状況では、その国の通貨で外貨預金をしておくと、金利による利益に加え、為替相場の変動による利益も期待できます。つまり、二重の利益を得る可能性があるのです。 さらに具体的に説明すると、ある国の経済成長が著しく、将来性が見込まれる場合、その国の通貨は買われやすくなります。これは、投資家たちがその国の経済成長による利益を期待し、その国の通貨を持つことで将来の利益を確保しようとするためです。その結果、通貨の需要が高まり、為替相場が上昇するのです。この上昇の波に乗ることで、大きな利益を得られる可能性があります。 しかし、投資には必ずリスクが伴います。特に、このような価格の上昇傾向に着目した投資方法は、短期間の相場の変動に大きく影響されるため、注意が必要です。価格が急激に下落した場合、大きな損失を被る可能性もあります。投資を行う際は、常にリスクを意識し、慎重な判断を行うことが大切です。目先の利益にとらわれず、長期的な視点で投資計画を立てるように心がけましょう。また、損失が出た場合でも、落ち着いて対処できるよう、あらかじめ対応策を考えておくことも重要です。
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ピボットで相場を読む

ピボットとは、市場の転換点、つまり相場が上昇から下降へ、あるいは下降から上昇へと変化するポイントを予測するために使われる指標です。これは過去の価格情報に基づいて計算され、当日の取引で注目すべき価格帯を提示します。 ピボットの計算には、前日の高値、安値、終値の三つの価格データが用いられます。これらのデータから中心となるピボットポイント(中心値)が算出され、この中心値を基準に、その日取引が行われるであろう価格帯が推定されます。具体的には、中心値よりも高い価格帯が抵抗線(レジスタンスライン)と呼ばれ、中心値よりも低い価格帯が支持線(サポートライン)と呼ばれます。抵抗線は、価格の上昇を阻む壁のような役割を果たすと考えられ、支持線は価格の下落を支える床のような役割を果たすと考えられます。 これらの支持線と抵抗線は、売買のタイミングを計る上で重要な手がかりとなります。例えば、価格が抵抗線に近づいたら売り、支持線に近づいたら買いといった判断材料として活用できます。ピボットは、特に短期の取引、例えば一日のうちに売買を完結させるデイトレードや、数日から数週間のうちに売買を行うスイングトレードなどで効果を発揮します。 ピボットを開発したのは、J・W・ワイルダー・ジュニア氏です。ワイルダー氏は、相対力指数(RSI)やパラボリックSARといった、他の著名なテクニカル指標も考案しており、これらの指標と同様にピボットも、世界中の市場で取引を行う人々に広く利用されています。 さらに、ピボットは単独で使用するだけでなく、他のテクニカル指標と組み合わせて使うことで、より詳細な分析を行うことも可能です。例えば、移動平均線と組み合わせて使うことで、現在の相場の流れを把握したり、ボリンジャーバンドと組み合わせることで、価格の変動の大きさを把握したりできます。このように、ピボットは他の指標と組み合わせて使うことで、より多角的に市場を分析し、取引の精度を高めることが期待できます。