ザラ場を理解して取引戦略を立てよう
株式や債券などの金融商品を扱う場所、すなわち取引所には、活発に売買が行われる時間帯とそうでない時間帯があります。活発に売買が行われている時間帯のことを「ザラ場」といいます。日々の取引の始まりである「寄り付き」から、取引の終わりである「引け」までの間が、まさにこのザラ場にあたります。
日本の株式市場の場合、ザラ場は午前9時から午後3時までと定められています。この時間帯は、市場に参加している人々がひっきりなしに売買注文を出しており、商品の値段が刻一刻と変化し続けます。まるでたくさんの人が行き交う賑やかな市場のように、活気に満ちている時間帯と言えるでしょう。
ザラ場での取引は、市場全体の動きをリアルタイムで映し出しているため、投資を行う人にとっては、売買の判断をする上で重要な材料となります。市場の様子を肌で感じながら、自分の投資判断に役立てることができるのです。
ザラ場では、売買できる商品の数や値段の変動幅に制限がありません。そのため、市場で商品を欲しい人と売りたい人の数のバランス、つまり需要と供給の関係が、そのまま商品の値段に反映されます。特に、短期間で売買を繰り返す投資を行う人にとっては、このザラ場の時間帯は非常に重要です。
しかし、ザラ場は値段の変動が大きいという特徴もあります。このため、投資で損失を出さないための工夫、すなわちリスク管理が重要になります。市場の動向を注意深く見守り、冷静な判断を心がけることが大切です。