平均取得単価を知る
平均取得単価とは、同じ種類の金融商品を複数回に分けて買った場合、1つあたりの平均の値段のことです。
例えば、ある会社の株を考えましょう。最初に1株100円の時に100株買いました。その後、同じ会社の株が1株150円になった時に50株買い増したとします。
この場合、株を全部で150株持っていることになりますが、1株あたりの平均の値段はどのように計算すれば良いでしょうか。
最初に買った100株には100円×100株=10000円かかりました。次に買った50株には150円×50株=7500円かかりました。つまり、合計で17500円を使って150株の株を買ったのです。
1株あたりの平均の値段は、使ったお金の合計を株の数の合計で割ることで計算できます。17500円÷150株=約116.67円です。これが平均取得単価です。
この平均取得単価は、投資の成果を測ったり、これからの投資の計画を立てたりする上で、とても大切な目安になります。
例えば、現在の株価が平均取得単価よりも高ければ、今売れば利益が出ることになります。逆に、現在の株価が平均取得単価よりも低ければ、今売ると損失が出ます。
平均取得単価を把握することで、自分が持っている資産全体の状況を正しく理解し、利益や損失をきちんと計算することができます。
また、毎月決まった額で同じ投資商品を買い続ける積立投資のような場合でも、平均取得単価を把握することは大切です。
価格が変動する商品を継続的に購入する場合、平均取得単価を意識することで、高値づかみをしてしまうリスクを減らし、より効率的に資産を増やすことができるからです。
このように、平均取得単価は投資において必要不可欠な要素と言えるでしょう。