自動売買

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イフ・ダン注文:計画的な取引を実現

もしも~したら、その時~する、といった具合に、2つの注文を同時に出す方法を、イフ・ダン注文と言います。 具体的に説明します。例えば、今1米ドルが105円だとします。あなたは、もしドルが105円になったら1ドル買う、という注文と同時に、もしその1ドル買う注文が成立したら、1ドルを110円で売る、という注文を一緒に出しておくことができます。 1ドルが105円になったら、まず1ドル買う注文が成立します。すると、すぐに、1ドルを110円で売る注文が有効になります。つまり、最初の注文が成立した瞬間に、2つ目の注文が働く仕組みです。 このイフ・ダン注文を使うと、取引の機会を逃す心配がありません。常に市場の値動きを見ている必要がないからです。例えば、仕事などで忙しく、市場の動きをずっと見ていられない時でも、あらかじめ注文を出しておけば、目標の価格になった時に自動的に売買してくれます。 また、損失を限定するのにも役立ちます。例えば、1ドルを105円で買ったとします。もしドルの価格が下がってしまったら困るので、100円で売る注文を一緒に出しておきます。そうすれば、もしドルの価格が100円まで下がったとしても、そこで自動的に売却されるので、それ以上の損失を防ぐことができます。 このように、イフ・ダン注文は、価格が大きく動く時や、市場を常に見ていられない時に、特に役立つ注文方法と言えるでしょう。
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システムで外貨預金売買

自動売買とは、あらかじめ決めた売買の指示を、コンピューターのプログラムによって自動的に行う方法です。このプログラムは、システム・トレーダーと呼ばれる人によって作られ、使われています。 自動売買の仕組みは、価格の動きやその他の市場データに基づいて、売買のタイミングを自動的に判断するプログラムを利用することです。例えば、過去の値動きを分析し、特定の条件を満たした時に、自動的に売買を行うように設定できます。売買のルールは、システム・トレーダーがそれぞれの戦略に基づいて自由に設定できます。ある一定の価格になったら売買を行うといった単純なものから、複数の経済指標やテクニカル指標を組み合わせて複雑な判断を行うものまで、多様なルールを設定することが可能です。 自動売買の大きな利点は、感情に左右されずに取引できることです。人間のトレーダーは、どうしても欲や恐怖などの感情に影響されてしまい、誤った判断をしてしまうことがあります。しかし、自動売買であれば、あらかじめ設定されたルール通りに淡々と取引を行うため、感情的なミスを減らすことができます。また、市場を常に監視する必要がないため、時間を有効に使うことも可能です。さらに、複数の通貨を同時に監視し、取引することもできます。これにより、多様な投資機会を逃さず、効率的な資産運用を行うことが可能になります。 一方で、自動売買にはリスクも存在します。プログラムに不具合があった場合や、想定外の市場の変動が起こった場合、大きな損失が出る可能性があります。また、一度設定したルールが常に最適とは限らないため、定期的な見直しと調整が必要です。さらに、自動売買を行うためには、プログラムに関する一定の知識と理解が必要になります。そのため、自動売買を始める前に、仕組みやリスクを十分に理解することが重要です。適切な知識と準備があれば、自動売買は資産運用を効率化するための強力な道具となるでしょう。
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ロスカットの基礎知識

ロスカットとは、損切り注文とも呼ばれ、投資における損失の拡大を防ぐための重要な仕組みです。株式や債券、為替など、様々な投資商品で価格が予想に反して動いた場合、損失が発生します。この損失がある一定の金額を超えた時に、それ以上の損失を防ぐために、保有している投資商品を売却する、つまり決済する事をロスカットと言います。 価格変動の激しい投資の世界では、どれだけ綿密な計画を立て、分析を行ったとしても、常に利益が出る保証はありません。むしろ、損失が出る可能性も常に考えておく必要があります。想定外の出来事や急激な市場の変化によって、あっという間に大きな損失を抱えてしまう可能性もあるからです。そのような事態を防ぐ安全装置として、ロスカットは重要な役割を果たします。 特に、少額の資金で大きな取引ができる仕組み(レバレッジ)を活用している場合は、ロスカットの重要性はさらに高まります。レバレッジは、少ない元手で大きな利益を狙える反面、損失も同様に拡大してしまう危険性があります。もしロスカットを設定せずに放置しておくと、あっという間に投資資金を失ってしまう可能性もあるのです。 多くの証券会社やFX会社では、顧客の資産を守るためにロスカットルールを設けています。顧客の損失がある一定の水準に達すると、会社側が強制的に決済を行うのです。強制的に決済が行われる基準は、各社で定められていますので、事前に確認しておきましょう。ロスカットは強制的に行われるため、投資家自身で決済のタイミングを決められませんが、大きな損失から守ってくれる、投資家にとって心強い味方と言えるでしょう。
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イフダン注文:為替変動を捉える高度な戦略

売買注文には、その時々の価格で即座に成立させる方法以外にも、ある条件が満たされた場合にのみ成立する注文方法があります。これを『条件付き注文』と呼び、その中でも『新規注文と決済注文を同時に出す注文方法』を『もし注文』と呼びます。 例えば、あなたが円高ドル安を見込んで、1ドル120円の時に、1ドル118円で売る注文を考えているとします。この時、もし注文を使うと、1ドル118円で売る注文と同時に、その売りが成立した場合に1ドル115円で買い戻す注文を一緒に出すことができます。 1ドル118円で売る注文が『新規注文』で、1ドル115円で買い戻す注文が『決済注文』です。もし注文では、この二つの注文を同時に出すことで、最初の売買が成立した瞬間に、次の売買の予約が自動的に行われます。 新規注文が成立すると、決済注文が有効になり、あとは価格が目標の値に達するのを待つだけです。1ドル118円で売りが成立した後、価格がさらに下落して1ドル115円になれば、自動的に買い戻しが実行され、3円の利益が確定します。 この仕組みは、価格の変動を見込んで利益を確保したり、損失をあらかじめ決めた範囲内に抑えるのに役立ちます。また、常に市場の値動きを見張っている必要がないので、売買の効率を高めることができます。さらに、価格が急変動した時でも、慌てて売買するような感情的な取引を防ぐ効果も期待できます。