クォート

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為替レートの基礎知識:クオートとは?

異なる通貨を交換する際、両替商は交換比率を提示します。これをクオートと呼びます。例えば、海外旅行で日本円を現地通貨に交換する場面を想像してみてください。両替商は、その時点での交換比率を示してくれます。これがクオートです。クオートは常に二つの価格で提示されます。一つは「買値」、もう一つは「売値」です。買値とは、両替商がお客様から日本円を買い取る価格のことです。例えば、1米ドルを100円で買い取ると提示された場合、お客様は100円と引き換えに1米ドルを受け取ることができます。もう一つは売値です。売値とは、両替商がお客様に現地通貨を売る価格のことです。例えば、1米ドルを105円で売ると提示された場合、お客様は105円を支払い1米ドルを受け取ることになります。このように、買値と売値の二つの価格を同時に提示することをツーウェイ・クオートと言います。買値と売値の差額は、両替商の利益となります。この差額のことを「スプレッド」と呼びます。上記の例では、スプレッドは5円です。クオートは常に変動します。世界中の様々な市場で通貨は取引されており、その需要と供給のバランスによって刻一刻と価格が変わります。市場が活発な時間帯、多くの取引が行われている時は、価格変動も激しくなります。数秒の間に価格が大きく動くこともあります。反対に、市場参加者が少ない時間帯、取引が少ない時は、価格変動も穏やかになります。クオートは、通貨の取引を行う上で非常に重要な情報源です。常に最新のクオートを確認し、市場の動きを理解することが、取引で成功を収めるための鍵となります。旅行や国際取引などで通貨を交換する際は、クオートをしっかりと確認し、損をしないように注意することが大切です。
外貨預金

外貨預金の為替レートの見方

お金を別の国のお金に換えることを考えた時、交換する割合のことを為替レートと言います。この為替レートは、銀行などの金融機関が決めて私たちに示します。このレートの提示を、普段はあまり使いませんが「呼び値」と言うこともあります。そして、この呼び値は、通常、買う時の値段と売る時の値段の二つの値段が同時に示されます。これを「二本値」と呼びます。 例えば、アメリカのドルと日本の円のレートが「115.10円~115.20円」と示されていたとしましょう。この場合、115.10円は銀行が私たちからドルを買う時の値段で、115.20円は銀行が私たちにドルを売る時の値段です。つまり、銀行は1ドルを115.10円で買い取り、115.20円で売るということです。 ここで、買う値段と売る値段の差に注目してみましょう。この差額のことを「鞘」と言い、銀行の利益になります。この鞘は、常に一定ではなく、市場でのお金の動きやすさや、どの国のお金と交換するかによって変わります。 外貨預金をする時は、この鞘にも気を配る必要があります。鞘が大きいほど、私たちにとって不利になります。ですから、より良い条件でお金の交換をするには、いくつかの金融機関のレートを見比べて、一番有利なレートを選ぶことが大切です。それぞれの金融機関で、この鞘の大きさも違いますので、よく確認してから預金するようにしましょう。