デイトレードでよくある注文方法

デイトレードでよくある注文方法

投資の初心者

先生、『デイ・オーダー』って指値注文の有効期限が当日だけってことですよね?でも、ニューヨークの取引が終わるまで有効ってことは、日本時間だと翌日になることもあるんですか?

投資アドバイザー

そうだよ。例えば、月曜日の朝7時に日本でデイ・オーダーを出したとすると、ニューヨーク市場の取引が終わるまで有効になる。つまり、日本時間の火曜日の朝7時直前まで注文は有効なんだ。

投資の初心者

なるほど。でもサマータイムの時はどうなるんですか?

投資アドバイザー

良い質問だね。サマータイム中は、ニューヨーク市場との時差が1時間短くなるから、デイ・オーダーの期限も1時間早まって、火曜日の朝6時直前までになるんだよ。

デイ・オーダーとは。

『デイ・オーダー』という投資用語について説明します。これは、注文の有効期限をその日のニューヨーク市場の終わりまでとする注文方法です。例えば、日本の月曜日の朝7時に注文した場合、有効期限は翌日の火曜日の朝7時直前までとなります。ただし、サマータイム期間中は、火曜日の朝6時直前までとなります。

注文の種類

注文の種類

お金の世界で売買をする時には、色々な注文方法があります。よく知られているのは、成行注文、指値注文、逆指値注文などです。これらに加えて、注文がいつまで有効かを決める方法もあります。短期売買でよく使われるのが、「当日注文」です。当日注文とは、その日の取引時間内だけに有効な注文方法です。通常、アメリカのニューヨーク市場が閉まるまでを有効期限としています。日本時間で考えると、月曜日の朝7時に注文を出した場合、火曜日の朝7時直前まで有効となります。ただし、夏時間の場合は、ニューヨーク市場の終了時間が日本時間で1時間早くなります。そのため、注文の有効期限も1時間早まり、火曜日の朝6時直前までとなります。当日注文を使うと、注文を出しっぱなしにして忘れてしまう心配がありません。例えば、株価が予想と逆に動いてしまい、損失が膨らむリスクを減らすことができます。また、翌日以降の市場の変動に影響を受けずに済みます。もし、注文が成立しなかった場合は、その日のうちに改めて状況を判断し、新しい注文を出すことができます。短期売買のように、その日のうちに売買を完結させたい場合、当日注文は大変便利な方法です。売買する対象や市場の状況、自分の投資スタイルに合わせて、適切な注文方法を選ぶことが大切です。当日注文以外にも、様々な注文方法がありますので、それぞれの特徴を理解し、自分に合った注文方法を選ぶようにしましょう。余裕資金で投資を行い、損失が出た場合でも生活に支障がない範囲で取引を行うように心がけましょう。

注文方法 説明 有効期限 メリット
当日注文 その日の取引時間内だけ有効な注文。 通常:月曜朝7時注文→火曜朝7時直前まで
夏時間:月曜朝7時注文→火曜朝6時直前まで
注文の出し忘れ防止
損失拡大リスク軽減
翌日以降の市場変動の影響回避
短期売買に便利

注文の期限

注文の期限

株式の売買注文には、注文の有効期限を設定する方法があります。注文の有効期限にはいくつかの種類がありますが、大きく分けて無期限注文期限付き注文の2つがあります。

無期限注文とは、注文が約定するか、注文を取り消すまで有効期限がない注文のことです。一度注文を出しておけば、条件が合えばいつでも約定する可能性があります。これは、常に市場を監視できない場合や、特定の価格でじっくりと売買したい場合に便利です。しかし、無期限注文には思惑と異なる値動きが継続した場合に、翌日以降も注文が有効のまま残ってしまうリスクがあります。

例えば、ある会社の株を1,000円で買いたいと考えて、指値注文(買い注文の場合、指定した価格以下で約定する注文のこと)を出したとします。しかし、市場の状況が変わり、株価が下がり始めたとしましょう。この場合、無期限注文では、翌日以降も1,000円の指値注文が有効なまま残ってしまいます。もし株価が800円まで下がった場合、意図せず高い価格で約定してしまう可能性があります。

このようなリスクを避けるために有効なのが、期限付き注文の一つであるデイ・オーダーです。デイ・オーダーとは、注文の有効期限を当日に限定した注文のことです。デイ・オーダーであれば、当日のニューヨーク市場の取引終了時間までに約定しなければ自動的に注文がキャンセルされます。前述の例でいえば、1,000円で買いたいと思っていた株が、当日中にその価格に達しなかった場合は、注文が自動的にキャンセルされます。これにより、翌日以降、株価が下落した際に、意図せず高い価格で約定してしまうリスクを回避できます。

このように、注文の有効期限を使い分けることで、市場の変化に柔軟に対応し、リスク管理を行うことができます。自身の投資スタイルや市場の状況に合わせて、適切な注文方法を選択することが大切です。

注文の種類 有効期限 メリット デメリット
無期限注文 注文が約定するか、注文を取り消すまで 常に市場を監視できない場合や、特定の価格でじっくりと売買したい場合に便利 思惑と異なる値動きが継続した場合に、翌日以降も注文が有効のまま残ってしまうリスク 1,000円で買いたい株が、翌日以降800円まで下落した場合でも、1,000円で約定してしまう可能性がある
期限付き注文
(デイ・オーダー)
当日 当日中に約定しなければ自動的に注文がキャンセルされるため、翌日以降の意図しない約定を防げる 当日に約定しない場合、注文がキャンセルされる 1,000円で買いたい株が、当日中に約定しなかった場合、注文はキャンセルされる

取引戦略

取引戦略

売買の作戦を立てて儲けを出すには、様々な方法があります。その中で、短期売買に焦点を当てた作戦について詳しく見ていきましょう。

日計り売買や超短期売買といった、値動きの小さな波に乗って利益を狙う方法は、特に一日で完結する売買に向いています。これらの売買方法は、翌日に持ち越さずに、その日のうちに売買を終えることが重要です。なぜなら、翌日には市場の状況が大きく変わり、利益が出なくなる可能性があるからです。

一日で売買を終えるためには、注文の期限を指定することが重要になります。注文時に「当日限り」と指定することで、その日の取引時間終了時に自動的に注文が取り消されます。これにより、思わぬ損失を避けることができます。

例えば、悪い出来事が起こって市場が急落した場合、期限を指定しない注文では損失が膨らむ可能性があります。しかし、「当日限り」の注文であれば、その日のうちに注文が取り消されるため、損失を最小限に抑えることができます。

また、市場の急激な値上がりを狙う場合にも、「当日限り」の注文は有効です。例えば、ある商品の価格が急騰すると予想した場合、「当日限り」の買い注文を出しておけば、価格が目標値に達した時点で自動的に約定し、利益を確定することができます。

ただし、「当日限り」の注文は万能ではありません。市場の状況や自分の売買スタイルに合わせて、最適な注文方法を選ぶことが大切です。じっくり時間をかけて値上がり益を狙う長期投資には、「当日限り」の注文は適していません。自分の投資目標やリスク許容度を考慮し、適切な注文方法を選びましょう。

売買作戦 特徴 メリット デメリット 注文方法
日計り売買・超短期売買 値動きの小さな波を狙う、一日で完結する売買 小さな利益を積み重ねる、翌日の市場変動リスクを回避 市場の急変で損失が出る可能性、常に市場を監視する必要がある 当日限り注文
長期投資 じっくり時間をかけて値上がり益を狙う 大きな利益を狙える 市場の変動リスクにさらされる、忍耐力が必要 当日限り注文には不向き

注意点

注意点

一日で完結する注文方法であるデイ・オーダーは、刻々と変化する市場の状況に素早く対応できるという利点がありますが、いくつか注意すべき点があります。特に気を付けたいのが、サマータイムによる市場取引時間への影響です。

通常、ニューヨーク市場は日本時間の午前7時に取引を終えますが、サマータイム期間中は午前6時となります。デイ・オーダーは当日中に執行される注文方法なので、この時間のずれは注文の有効期限に直接影響します。つまり、サマータイム期間中は、注文の有効期限も1時間早まることになります。

注文を出す際には、サマータイムの実施期間かどうかを必ず確認し、有効期限を正しく把握しておきましょう。そうでないと、意図しない時間に注文が失効してしまう可能性があります。カレンダーなどでサマータイム期間を確認する癖をつけ、取引ツール上で表示される有効期限もよく見て、間違いがないかを確認することが大切です。

また、デイ・オーダーは注文を出せば必ず約定するとは限りません。例えば、指値注文の場合、指定した価格に達しなければ約定しません。市場価格が自分の希望価格に届かず、そのまま取引時間が終了してしまうと、注文は失効となります。

そのため、市場の動きを常に注意深く観察し、必要に応じて注文価格の変更などの対応を行いましょう。価格を修正することで約定の可能性を高めることができます。

市場の状況を的確に判断し、柔軟に対応することで、取引機会を逃すことなく、デイ・オーダーを効果的に活用できます。日々の市場の動向を把握する努力を怠らないようにしましょう。

デイ・オーダーの注意点 詳細 対策
サマータイムの影響 サマータイム期間中はニューヨーク市場の取引終了時間が1時間早まり、注文の有効期限も1時間早まる。 サマータイムの実施期間を確認し、注文の有効期限を正しく把握する。カレンダーなどでサマータイム期間を確認する癖をつけ、取引ツール上で表示される有効期限も確認する。
注文が必ず約定するとは限らない 指値注文の場合、指定した価格に達しなければ約定しない。市場価格が希望価格に届かず、取引時間が終了すると注文は失効。 市場の動きを常に観察し、必要に応じて注文価格の変更などの対応を行う。

まとめ

まとめ

一日で売買を決済する短期取引、特にデイトレードでは、当日注文という注文方法が大きな役割を果たします。当日注文は、その名の通り注文の有効期限が当日に限定されているため、翌日以降に注文が持ち越される心配がなく、リスク管理の面で非常に有効です。

価格の変動が激しい時や、短期間で利益を確定させたい時などは、特にこの注文方法のメリットが際立ちます。例えば、ある銘柄の価格が急騰した際に、当日注文で売却注文を出しておけば、翌日以降に価格が下落した場合でも、損失を最小限に抑えることができます。また、短期的な値動きを狙った取引を行う場合も、当日中に売買を完結させることで、思惑と異なる方向に市場が動いた際のリスクを軽減できます。

しかし、当日注文を利用する際には、いくつかの注意点があります。まず、夏時間(サマータイム)が実施されている期間は、証券取引所の取引時間が変更されるため、当日注文の有効期限もそれに合わせて変わります。この点を理解しておかないと、意図せず注文が失効してしまう可能性があります。また、当日注文は必ず約定するとは限りません。価格が注文時より不利な方向に変動した場合、約定しないまま注文が失効することもあります。

当日注文以外にも、様々な注文方法があります。例えば、成行注文、指値注文、逆指値注文など、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。それぞれの注文方法の特性を理解し、市場の状況や自身の投資戦略に合わせて適切に使い分けることが、取引を成功させる鍵となります。常に市場の動きに注意を払い、状況に応じて柔軟に対応することで、より良い投資成果を目指しましょう。

注文方法 メリット デメリット その他
当日注文
  • リスク管理に有効
  • 損失の最小化
  • 短期取引に最適
  • サマータイム期間の取引時間変更に注意
  • 必ず約定するとは限らない
  • デイトレードの中心的な注文方法
成行注文
指値注文
逆指値注文