上場投資信託:手軽に分散投資
上場投資信託(略してETF)は、証券取引所に上場されている投資信託のことです。株式と同じように、証券取引所で売買できます。リアルタイムで取引ができるので、価格も刻一刻と変動します。
ETFは、特定の株価指数や債券指数、金や原油といった商品の価格に連動するように運用されます。日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)といった指数に連動するETFを購入すれば、その指数を構成する銘柄すべてに投資するのと同じ効果が得られます。例えば、日経平均株価に連動するETFを買えば、日経平均株価を構成する225銘柄すべてに間接的に投資していることになります。
ETFの大きな魅力は、多様な資産に分散投資できることです。ひとつのETFを買うだけで、多くの銘柄に分散投資できるので、リスクを抑えながら効率的に投資できます。卵を一つの籠に入れるのではなく、複数の籠に分けて入れるようなイメージです。個別銘柄に投資する場合と比べて、一つの銘柄の価格変動の影響を受けにくいため、リスクを抑えることができます。
さらに、ETFは少額から始められるものも多いので、まとまった資金がない人でも気軽に投資を始められます。投資初心者にとって、多様な銘柄に分散投資できること、そして少額から始められることは大きなメリットと言えるでしょう。また、運用にかかる手数料(信託報酬)も比較的低い傾向があります。
ETFは、個別株のように売買しやすく、多くの銘柄に分散投資でき、少額から始められるという特徴から、投資初心者から経験者まで、幅広い層に利用されています。自分の投資目標やリスク許容度に合わせて、適切なETFを選びましょう。