売買タイミングをはかる!オシレーター系指標
値動きの勢いや方向性を測る物差し、それがオシレーター系の指標です。株や為替などの金融商品の値動きは、常に上がり続ける、あるいは下がり続けるということはありません。ある範囲内で上がったり下がったりを繰り返す性質があります。この値動きの波に着目し、買われ過ぎや売られ過ぎを判断するのに役立つのが、この指標です。
オシレーター系の指標は、多くの場合0から100までの数値で表されます。一般的に、30以下になると売られ過ぎ、70以上になると買われ過ぎと判断します。ちょうど温度計のように、売られ過ぎや買われ過ぎの度合いを測るイメージです。
この指標は、値動きの方向転換、つまり反転を予測するのに役立ちます。例えば、株価が上がっている最中に、指標の数値が70を超えて買われ過ぎを示していたとしましょう。この場合、上昇の勢いが弱まり、下落に転じる可能性が高いと予想できます。反対に、株価が下がっている時に、指標の数値が30を下回って売られ過ぎを示していたとすれば、下落の勢いが弱まり、上昇に転じる可能性が高いと予想できます。
このように、オシレーター系の指標は、値動きの勢いを測ることで、売買のタイミングを計るための重要な手がかりとなります。ただし、オシレーター系の指標だけで売買の判断をするのは危険です。他の指標と組み合わせて、総合的に判断することが大切です。